製品 説明

硫酸マグネシウム七水和物結晶は、化学式MgSO4・7H2Oで表される硫酸マグネシウムの水和物の結晶です。

基本情報

・別名：硫酸硫黄、苦塩、エスペリジン塩など。

・分子量：246.48。

●密度：1.68g/mL（25℃）。

●pH値：7、中性。

物理的特性

・外観及び形態：斜方晶系に属し、通常は無色透明の針状又は柱状の結晶であるが、白色の結晶性粉末として存在することもある。骨材は白、バラ色、または緑色のガラス光沢を持ち、無臭で苦味があります。

・溶解度：水によく溶け、20℃で約26.9g/100mL。水温の上昇とともに溶解度は大幅に増加します。エタノールにわずかに溶けるが、エーテルやアセトンなどの非極性有機溶媒には溶けない。

融点と耐候性：15℃付近から結晶水の一部が失われ始め、乾燥空気中では容易に風化して、徐々に硫酸マグネシウム一水和物や無水硫酸マグネシウムに変化します。 200℃以上に加熱すると結晶水が完全に除去され、融点1124℃の無水硫酸マグネシウムが生成します。

化学的性質

安定性：常温常圧下では安定で、分解しにくいですが、湿気に弱く、湿気や風雨を吸収しやすいです。強い酸化力や還元力は持たず、不活性な塩です。

脱水反応：加熱により段階的に脱水が起こります。 15～120℃で結晶水1分子が失われ、硫酸マグネシウム六水和物が形成されます。 120～150℃で5分子の結晶水を失い、硫酸マグネシウム一水和物が形成されます。 200℃を超えると結晶水がすべて失われ、無水硫酸マグネシウムが生成します。

メタセシス反応: 可溶性マグネシウム塩として、他の可溶性塩または塩基とメタセシス反応を起こすことができます。水酸化ナトリウムと反応すると水酸化マグネシウムの白色沈殿物が形成され、炭酸ナトリウムと反応すると炭酸マグネシウムの白色沈殿物が形成されます。

主な用途

* 工業用途: 薄い綿や絹の布地の捺染や染色、綿や絹の増量剤、カポック製品の充填剤として使用されます。磁器、顔料、難燃性材料の製造にも使用されます。皮革産業では耐熱性を高めるための充填剤として使用され、製紙産業ではサイズ剤として使用されます。

* 医薬品への応用: 硫酸マグネシウム七水和物は下剤として使用できます。経口摂取後、腸内に水分を引き込んで便を柔らかくし、排便を促進します。また、マグネシウム欠乏症の治療や、筋肉痛や関節痛を和らげるためにエプソムソルトバスに使用することもできます。

※食品用途：食品強化剤として乳製品、飲料、乳飲料、ミネラル飲料などに所定量添加して使用されます。

* 農業用途: 土壌中のマグネシウムと硫黄を補充し、植物の成長を促進する、一般的に使用されるマグネシウム肥料。また、土壌の pH を調整し、土壌構造を改善するためにも使用できます。